会長挨拶

会長 菊池純

新宿税理士政治連盟の運動の基本は、「納税者のための税理士制度及び租税制度を確立する。」ということです。そして、「納税者の権利利益を擁護するため、関連する税法等の改正を求め、税務行政の適正手続きを確立する。」という運動方針に従い活動を行っています。

税理士会は、会員でなければ税理士業務を行えない強制加入団体であるため、活動や事業には一定の制約があり、税理士会自体が直接立法府に働きかけを行うことはできません。

また、税理士法で、税理士会は、税務行政その他租税又は税理士に関する制度について、権限のある官公署に建議することができる、と建議権を認めています。

そこで、毎年、日本税理士会連合会から税制改正要望を出すわけですが、例えば国税庁に建議して税制改正はうまくいくでしょうか。国税庁は建議が来ていてもそれに則って改正することはありません。
訴えるなら議員に訴えないと何も変わりません。議員に、「納税者はこんなところで困っていますよ。」「複数税率は百害あって一利なしですよ。」と税の専門家の立場で訴えていく必要があります。
それが税理士政治連盟(以下「税政連」という)の役目です。
議員に直接訴えていくことができない強制入会の税理士会の使命を果たすために税政連は組織されました。そして、組織力が弱いとこの力を発揮できません。

そこで、このような税政連の重要な役割を共有することで仲間を増やしていきたいと思っています。
新宿支部の皆さん、税政連に入って意見をどんどん言ってください。そして、一緒に国民のための税理士制度、国民のための税制の実現のための運動をしましょう。
お待ちしています。

令和5年7月吉日 
新宿税理士政治連盟会長 梅村 信敏